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「いやぁ、実は昨日彼女うちに泊まってさぁ…!、早起きして作ってくれたんだよね~」
言いながら彼が蓋を開けると…
「いや~参っちゃうな!」
白ご飯に桜デンプで飾られた大きなハートマークを見て、大倉は言葉とは裏腹に嬉しそうな顔をした。
…この手のラブアピール(?)を人前で恥ずかしがったり嫌がったりする男は多いと思うが、素直に喜べる彼は、案外良い奴なのかもしれない。
「…そんなラブラブな二人を邪魔するつもりはないよ」
「そうか? ごめんな、何か相談に乗れなくってさぁ…!」
…どうやら俺は相談する相手を間違えたらしい。やはり当面は我慢してみるしかないか…。
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