馬鹿兄貴の純情??

3/8
前へ
/87ページ
次へ
「 武 彦 ッ!!」 「ぅわあっ!!?」 耳元で思い切り呼んでやると、武彦は飛び起きた。 「くそ、んだよ!!」 がしがしと頭をかき、不機嫌に叫びやがった。 「……あのさ 今の状況わかってるか?」 「は? ………」 武彦は一瞬、眉をしかめてから状況を飲み込んで、 真っ赤になった。 で、顔を手で覆って叫んだ。 「ぶわぁあぁあ!!!」 「うわっうるせー!!」 耳鳴りがする。てか鼓膜破れっかと思った…。 「とっ…とにかく… どけ」 「………」 しばらく黙った後、しぶしぶ体を動かし始めた。 「どっ…… どく……ぞ?」 武彦は俺の腹に両手を置いて、上目遣いに言った。 「…? どうぞ」 俺の腹の上に力がかかり、 ぬちゅ…… なんとも言えない、アレな音がした。 「……う…っ」 つらそうに眉をしかめる武彦。 「くそっ…てめぇ……竜彦…… 中に………ッ…」 そう言った武彦の顔は、恥に染まっていた。 …ように見えた。 .
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1462人が本棚に入れています
本棚に追加