馬鹿兄貴の告白

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皿洗いし終わった頃 「おい竜彦!」 武彦が偉そうに仁王立ちで立って、腕組みをしていた。 「んだよ?」 「あ のさ、」 どんどん元気がなくなっていく。 下を向き始めたので、顔をのぞき込んでみた。 「武彦ー?」 キッと顔があがる。 「~~~~っ! ………」 だんだん眉が下がり始める。 「ご…… …… ごめん…」 「…あっそ」 そんなことか。 ていうか、謝るなら俺のほうかな。 「俺こそごめん。 あんなことして、さ」 昨日の、 だいすき と言った武彦の顔が思い出される。 「悪かったって 思ってるよ。」 武彦はまたうつむきながら呟くように言った。 「………うん… あのさ…」 「なに?」 .
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