復讐と言う名の生き甲斐

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復讐と言う名の生き甲斐

とある一室 しかし、その一室だった物は無惨にも原形を無くし、最早部屋としての機能は働きはしないだろう… そこには人間であった物の肉が辺りに飛び散り、部屋の中には鉄のような異臭と銃を撃った際に発生する硝煙(しょうえん)の…まるで焦げる様な臭いしかしい… そこで、黒光りする銃を構える白髪の男と 銃を頭に突き付けられている男の二人がいる 「…一思いに殺せ…」 男は、言う 反撃する力などとうに尽きた 出来るのならば…苦しみは無い方が良い …当たり前だ 苦しむ死を誰が望むだろう? しかし、白髪の男はその言葉に、まるでオモチャを見つけた子供の様な…妖しい笑みを浮かべ、銃を放つ 回転式銃(リボルバー)特有の轟音が響いたと同時に、男の叫び声が耳を突く 掌を吹き飛ばされ、叫び狂う男に向かって、白髪の男は言った 「…お前には苦しんで貰う…苦しんで苦しんで苦しんで… 地獄を見た後に、殺してやるよ?」 そして、また一発、この部屋に轟音が響き渡った…
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