4人が本棚に入れています
本棚に追加
復讐と言う名の生き甲斐
とある一室
しかし、その一室だった物は無惨にも原形を無くし、最早部屋としての機能は働きはしないだろう…
そこには人間であった物の肉が辺りに飛び散り、部屋の中には鉄のような異臭と銃を撃った際に発生する硝煙(しょうえん)の…まるで焦げる様な臭いしかしい…
そこで、黒光りする銃を構える白髪の男と
銃を頭に突き付けられている男の二人がいる
「…一思いに殺せ…」
男は、言う
反撃する力などとうに尽きた
出来るのならば…苦しみは無い方が良い
…当たり前だ
苦しむ死を誰が望むだろう?
しかし、白髪の男はその言葉に、まるでオモチャを見つけた子供の様な…妖しい笑みを浮かべ、銃を放つ
回転式銃(リボルバー)特有の轟音が響いたと同時に、男の叫び声が耳を突く
掌を吹き飛ばされ、叫び狂う男に向かって、白髪の男は言った
「…お前には苦しんで貰う…苦しんで苦しんで苦しんで…
地獄を見た後に、殺してやるよ?」
そして、また一発、この部屋に轟音が響き渡った…
最初のコメントを投稿しよう!