4人が本棚に入れています
本棚に追加
優しそうな笑顔
もう、髪は全て白く変わり、顔はしわだらけ
年は既に60を越えているのだが、元気そうな姿をアピールしている
「…父さん…」
真は、義郎の事を父さんと呼ぶ
育ての親と言えど、本当の息子の様に接してくれた
本当の両親など…顔さえ覚えていない
でも、それでも良いと、彼は思う
何故なら、自信の親は藍沢 義郎ただ一人なのだから…
「…元気そうだの…
どうじゃ?ここの暮らしには慣れてきたか?」
「うん、父さん。
この前なんか射撃テストで…」
ここであった、たわいの無いことで、話しは弾む
何で自分がここに入れられたのか等、義郎には聞かない
前、一度だけ聞いた時、義郎はこう一言だけ言った
「この世の中、自分の身は自分で守らなければならん…
もし、ワシが居なくなっても、真には一人でも逞しく生きていける様になって貰いたいんじゃよ…」
最初のコメントを投稿しよう!