かたつむり

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昭彦は25歳でおたふく風邪に見舞われた。 医者には子供をつくるのを諦める様に言われた。 医者は、常に最悪の場合を患者に言うと聞いた事がある。 そうでなくては訴訟やら何やらで大変なのだという。 子を諦めていた昭彦に子が出来た。 なによりの幸せだろう。 四つ目の幸せは妻の洋子と平凡な毎日を送れる事だった。 ケンカもするが、楽しい毎日。 これもまた、一番の幸せかもしれない。 そんな平凡な幸せの日々を送る昭彦に更なる幸せが届いた。 『ご無沙汰しております。約束の品、お送りします』 クール便で届けられたダンボール箱を開けると、大きなカタツムリがタッパに入れられていた。
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