12色の世界

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「ミシェル…お前はな… Blue国の人なんだ… お前は6才の誕生日にな…」 お父さんは涙を流しながら 私に伝えた 「うん…知ってる。 痣がお父さんたちとは 違うから…だから」 私は涙を堪えた。 もうこれ以上お父さんを 苦しませたくない 「ミシェル…」 私たちは明日の 6才の誕生日で最後の お別れです。 他の色の者が 他の色と会うなど 許されていないのです 許されているのは その国の偉い人 総理大臣みたいな人 例外は私 痣で違う色の国に 行く場合 役人から通行証を 渡たされる。 通行証がなければ 通ることが許されない もし通行証を持ってない もしくは無くしてしまえば その国の人に 殺されてしまいます お父さんとお母さんは とても泣いています 小さいながらにも わかっていました 明日私は旅立つ… 私は…私は…
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