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「ねぇ、アクゥー」
誘うような眼差しも、透き通るように白い肌も、まるで天使の羽のように心地よく柔らかい髪も、総て自分のものにしてしまいたい衝動。
これを『恋』というならば、なんと罪深い事だろう。
これを『愛』だというのなら、なんて儚い事だろう。
幼稚な独占欲にまみれた手を、白い柔肌へと伸ばす。
「いや、駄目だ。違う」
その手は、彼に触れる直前に動きを止めた。
「…どうしたの?」
自分の目の前で止まった手を訝しげに見つめる。
「お前が泣きそうな顔をしたから」
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