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「細かいことは気にすんなっ!俺は魔界じゃあ、れっきとしたケルベロスだぜぇ、魂を“大剣”と連結させてるだけでよ」
「……承知しているつもりだが、“剣”にしか見えないからついな」
ちょっとわざとらしく口角を上げたまま、老師はイタズラっぽく言ってやる。
「老師、あんま緋炎をいじめないでやってくれよ――
あ、そろそろ任務の話でも聞こうかな?」
一部始終聞いて面白がっていた少年が話の区切りを見てそう言ってきた。
「……そうだな……
今回は、『日本』に行って貰いたい」
「……日本?あの小さな島国だな」
頭の中に入ってる地図を思い出しながら少年は確認する。
「そう……日本だ。
近年、犯罪が増加しそれによる犠牲も多く見られている。
あすこには“法務執行人”もまだ殆ど流出していないからな」
老師はそこで一旦、言葉を切った。
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