178人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
ドサッ ドサッ ドサッ…
今し方まで生を持っていた者が次々と倒れ、地に赤きものを広げいき、生を失う。
数人居るその者達は炎により焼かれ、灰となって風に舞う。
「……終わったか?」
印を組んで炎を出した者が手を下げるのと同時に後ろに舞い降りた者に声をかけられ振り向いた。
「ああ…」
面に暗部服を纏うという姿を二人の者はしている。
印を組んだ者が狼の面を外しながら答え、口元を緩ませた。
男は黒い長い髪を結わず流し、同色の目をしている。
「こっちも終わった…」
最初のコメントを投稿しよう!