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「おい、ツンデレ」
ブルーに後ろから声をかけられ、トレーニングルームの床に座っていたレッドは振り向いた。
「なんだよ。
つかツンデレって呼ぶのやめろ眼鏡」
「そんなとこに座るな、邪魔なんだよツ・ン・デ・レ。
踏むぞ」
「俺は休憩中なんだよ!
向こうでトレーニングすればいいだろ、バカ眼鏡!!」
「黙れカス」
二人はすぐに言い争いをはじめたかと思えば、殴る蹴るのケンカになった。
「ここはトレーニングルームだ。
休憩する場所じゃない」
ブルーはその長くて細い足でレッドの頭を蹴り飛ばす。
「いってーな!
やるかこのダメガネ!」
レッドは側にあった剣はとらずに殴る姿勢に入った。
ブルーがケンカ向きじゃないのをわかっているから、いつも手加減をしているのだ。
もちろん、ブルーもレッドに手加減されているのはわかっていてケンカをふっかける。
なんだかんだ言って、仲の良い二人なのだ。
「ほう、踏まれたいか」
「べっ…別にそうは言ってないだろ!!
コノヤロー、覚悟しろっ」
レッドはブルーの蹴りをかわして拳を前に出す。
「覚悟するのは貴様の方だ」
ブルーがその拳を足で止める。
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