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ガンッと鈍い音がして、レンジャーたちは地面に叩きつけられた。
依頼先に着いたときはいつもこうだ。
「いって…」
レッドが腰を押さえながら立ち上がる。
「大丈夫?」
ピンクはレッドの上に落ちたので無傷だったため、余裕の表情でレッドに言った。
「てめー…」
ピンクを低い声を出し睨みつけるレッドだが、相手は全くビビっていない。
「あれ?みんな、なんか白いのがいるぜ!」
何か言おうとするレッドをさえぎって、イエローが前を指をさして叫んだ。
『白いの』はこちらに向かって走ってきた。
「もしかして…ウサギ?」
「あぁ、アリスが追っかけた白ウサギか?」
皆の予想通り白ウサギだったそれは、レンジャーの目の前に来て止まった。
白ウサギは体長50センチくらいで、赤いチェックの服を着て大きな時計を持っていた。
「あんたたちがイケメンレンジャーか!?」
必死そうな声でウサギが言う。
「…萌えレンジャー、ね」
ホワイトが苦笑しながら間違いを正した。
「そんなのどっちだっていいんだよ!
僕はアリスに追われているんだ!
はやく助けてくれ…!」
「どっちでも良くはないが…
追われてるって、そりゃストーリー通りだろ」
ブルーは腕を組みめんどくさそうな顔をする。
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