1♥白ウサギからのヘルプメール

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  ガンッと鈍い音がして、レンジャーたちは地面に叩きつけられた。   依頼先に着いたときはいつもこうだ。   「いって…」   レッドが腰を押さえながら立ち上がる。   「大丈夫?」   ピンクはレッドの上に落ちたので無傷だったため、余裕の表情でレッドに言った。   「てめー…」   ピンクを低い声を出し睨みつけるレッドだが、相手は全くビビっていない。   「あれ?みんな、なんか白いのがいるぜ!」   何か言おうとするレッドをさえぎって、イエローが前を指をさして叫んだ。   『白いの』はこちらに向かって走ってきた。   「もしかして…ウサギ?」   「あぁ、アリスが追っかけた白ウサギか?」   皆の予想通り白ウサギだったそれは、レンジャーの目の前に来て止まった。   白ウサギは体長50センチくらいで、赤いチェックの服を着て大きな時計を持っていた。   「あんたたちがイケメンレンジャーか!?」   必死そうな声でウサギが言う。   「…萌えレンジャー、ね」   ホワイトが苦笑しながら間違いを正した。   「そんなのどっちだっていいんだよ! 僕はアリスに追われているんだ! はやく助けてくれ…!」   「どっちでも良くはないが… 追われてるって、そりゃストーリー通りだろ」   ブルーは腕を組みめんどくさそうな顔をする。
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