1♥白ウサギからのヘルプメール

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「う…」   ブラックの言葉にピンクがショックを受け瞳に涙を浮かべる。   「な…泣くなよめんどくせー」   「ブラック、泣かせちゃダメだよって何度言ったらわかるの」   ホワイトが料理をテーブルに並べながら静かに、通る声で言った。   「ピンクも、それくらいで泣いちゃダメだよ」   「ごめんなさいお父さん…」   ブルーは吹き出した。   「おっ…お父さん…あはは!」   「ホワイトはピンクの父だったのか…」   パープルはうんうんと頷いている。   「ちがうからね。 本気にしないで」   「父さん、俺のスープ少ない」   「だから俺はお父さんじゃないから」   「お父さん! ブラックのスープ少なくないよ! 僕の方が少ないのに…うぅ…」   「だから俺は…」   「父さん、コーヒーもう一杯くれないか」   「ブルーまで…」   パープル以外はホワイトを父呼ばわりしてからかって遊んでいた。   「なっ… おまえら皆ホワイトの息子だったのか…」   そして勘違いを続けるパープル。   「ちがうって、パープル」   「おはよう。 朝から元気だねぇ、君たち。 僕がいないせいで寂しくてテンションがおかしくなったのかな?」
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