1*憧れの淳也君

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―で、なんか用すか? 「う、うん…。」 ふーっと息を吐いて、舞は口を開いた。 「学校で言ってたこと……淳也君と付き合ってもいいよ!」 ―……。 「………。」 ―…………。 「……………。」 ―………………。 「…あ、あれ?聞こえたかな…?私、淳也君と付き合…」 ―聞こえてるから。 「な、なら返事してよね!」 ―…。あのさ…。今日言ったことって、それは冗談なんだけど? 「え…?」 ―だから、付き合うんじゃなくて、言うこと聞いたら、データ返すって約束だよ?ちゃんと聞いてた?  なにー!!? とりあえず、舞は沙結に小声で相談した。 「…そうきたか…。って、舞が聞いてなかっただけじゃん!」 さっきより力の込められた、チョップをくらった。 「とにかく、話続けな!」
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