第一章 出会い

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鮮やかな水色のカーテンの隙間から清々しい程の眩しい光が差し込む (眩しいなぁ…) と、思ったと同時に階段の下から声が聞こえる 「……ン、…オン!」 『ん゛~。うるさいなぁ』 布団を頭まですっぽりとかぶってはみるものの、だんだんと階段を登ってくる足音が聞こえる 「リオン!聞こえてるのか?朝だぞ!!早くしないと初日早々遅刻だぞ?」 そうやって毎朝「遅刻するぞ」と、布団をガバッと剥いで大きな声で俺を起こしに来るのは俺の親父だ 俺から布団を剥いで、俺の手の届かない場所に布団を投げると「もう起きろよ」と言って階段を下りて行く そしていつも、仕方なく俺はベッドから起き上がり背伸びをする
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