夕方

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湿った風が 生意気そうに過ぎてゆく 私は それを横目で睨み 目を伏せた それからどのくらい経っただろうか 目をあけると 遠くの空が ほんのり赤く染まっていくのを 憧れにも似た気持ちで 眺めていた
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