黒の王

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黒の王は少女の魂を手に入れた。 気づかぬ間にその手に入れていた。 彼女のあの言葉はただ確認に過ぎなかった。ただ、王の揺らぎが、彼を風に揺らめく蝋燭の炎のように、揺らめかせていただけなのだ。 黒の王は闇夜を支配する。 その多大な力で心を支配する。 それは人間であっても魔物であっても変わらない。 その伝説は今のこの世にも伝わっているという。    END
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