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ああ、当然だ。
あんなやつにクレアを奪われてなるものか。
私のお気に入りをやつと共にいかせるなど、この闇の王が許すと思うのか。
彼は傲慢に言いきった。
目を覚ました少女のベッドの側で。
少女はとくに相手にもせずに言葉もなく、起き上がるとすぐに王の首に腕をまわし、きつく抱きしめた。
脇にいたミミがきゃっと言って目を覆い隠した。
王は何も言わずに、満足そうに彼女を抱きしめかえした。
クレアは黒の王との再開に、こみ上げる幸せをかみ締めた。
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