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「……冗談じゃありません。」
冷凍庫……もとい、理事長室で法樹 宗は、自分の天敵である父親の理事長、蒼樹 涼と相対していた。
「私がわざわざ冗談を言うのに、お前を呼んだと思うか?」
教授と狸の心配通り、親子の会話というより、仇同士の決闘のような会話を交わす。
「いいえ?そこまで、まだ、惚けていないでしょう?くそ親父。」
「ああ。おかげ様でな、馬鹿息子。」
バチバチと火花が散る。
「……言っておくが、これは、既に決定した事だ。」
父親の顔から、理事長の顔になる。
「解りました。………但し、条件があります。」
息子の顔から、秘書の顔になり、宗は言った。
「条件?」
「ええ。聞いて頂けないのであれば、その話、お断わり致します。」
殺気に似た気迫を込めて、宗は言い切る。
「……わかった。条件を言え。」
さすがの理事長もその気迫に負けた。
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