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だけど何も変わらない日常を過ごしていた。
だから私は忘れる努力をしたんだ。
じいじはトイレに入っていた。私はいつものようにじいじにご飯を作ってもらおうとトイレのドアをノックした。
『誰や?』
「あやか…」
『どうしたん?』
「お腹空いた」
『さっき食べたばっかやんけ、まぁしゃあないから作ってやるよ』
「ありがと」
そう。さっき夕飯を済ましたばかり。でもどうしても今あなたの手料理を食べたいっていう本能が出てきちゃった。
勿論お腹は空いてないよ。
でもなんか分かんないけどあなたの手料理が恋しくなった。
じいじはそばを作ってくれたよね。簡単ながらもあなたは『美味しくなれ』と唱えていたよね。私はそんな光景を目に焼け付きていた。
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