プロローグ

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「よかったですね」 「はい。これで社長に怒られずに済みます。失礼ですけど、あなたはこの銀行の方ですか?何か御礼をさせて下さい」 「そうですけど、気にしないで下さい」 僕はあっさり見つかってしまったことに、少々拍子抜けしていた。 彼女は何度も頭を下げ帰って行ったが、借りた傘を持って銀行に訪れたのは、それから二日後のことだった。
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