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「では、姫。ご命令を・・・。」
ロキは、何かを楽しむかのように空を見上げました。
「試合ですから、怪我をさせない程度にあの方を、倒してください。」
「御意(ぎょい)。」
ロキは、立ち上がりました。
「試合と言うことですから、本気は出しませんよ。」
ロキは、鞘から剣を抜きました。
「なら、本気を出させてさしあげますよ。」
秋斗は、「クスリ」と笑いました。
「秋斗~やめておけ~。こいつ、本気出すと周りのいる子がけがするからぁ~。」
京は、叫びましたが・・・。
「秋斗、聞こえてないわね・・・。」
魅殊は、飽きれていました。秋斗は、集中すると周りの声が聞こえなくなるのです。
「初め!」と言う掛け声で、試合は始まりました。ロキは、剣を構えました。空は、小さな声で何かをつぶやいていました。その時、ロキは、すばやく空を抱きかかえ、秋斗の所へ行きました。空のいたところには、黒ずくめの男が4人いました。
「こんなところにいたのですね。お迎えに参りました。さぁ~こちらへ。」
黒ずくめの4人のうち、一人が空に向かって手を差し出しました。
「ウォータードラゴン!」
「アイスドメイク!」
京と空は同時に魔法を発動させました。京は、水で龍を出し、空は氷の柱を黒ずくめの4人に向かって発動させました。ロキは、空から離れようとはしませんでした。
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