第二章

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 「君が、黒簾 空さん?」 空が、廊下に背を向けているときに、後ろから声がしました。空は、後ろを振り向きました。  「どうして君がここに・・・。」 空は首を傾げました。  「私、あなたにあったことがありました?」  「えっ・・・いやなんでもない。ここからは、俺が案内するから、俺についてきて。」  「はい。」 空は、名も知らない男の子についていきました。  「俺の名前は、東条 明人。俺のことは明人って呼んで。」  「じゃぁ~私は、空と呼んでください。えっと、私はどこへ行くのですか?」 明人は、急に立ち止まりました。  「生徒会室。それぐらいわかるでしょ?」  「それぐらいわかります。バカにしないでください。」 空は、怒りました。明人は、空にばれないように笑っていました。  「で、君がここに呼ばれた理由は知っているよね?」  「はい。父から聞きました。」
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