*始まり*

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  「パパー」   泣きながら7歳になる陽介がかけてきた。   「なんだ陽介。」 和也は走り寄って来た陽介をすくっときかかえる。   「恐い夢見たんだ…グスン」   「…そうかー… でもな男の子が泣いてたらかっこつかないぞ。 夢なんて蹴散らしちまえ。」   和也は力強くどこか優しく陽介に言う。   それを微笑みながら私は見ていた。 「さあ、朝食よ」 ニコッと2人に笑いかける。     幸せな家庭… ごく平凡な… どうして壊れてしまったの? あの日さえ来なければね…     その日はこくこくと近づいていく…
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