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だけど…だけど…悲しいの。
思い浮かぶのは和也と過ごした日々。
家族三人で笑いあった日々。
もうあの日々に戻ることは決してない。
わかってた。
和也といることを選んだらもう一度あのころに戻れたかもしれない。
でもその分私はまたたくさん泣く、そして心から笑えることができるかわからない。
そんな私をこれ以上陽介に見せたくなかった。
陽介は敏感で私の変化を簡単に見破ってしまう。
だからもう泣かないために、強くなるためにこの選択をした。
陽介を必ず守りぬいていくために。
でも……
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