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「…でもそんなふうに悩んで苦しんでいたら…ふと陽介の顔が浮かんだ。
陽介を私はたくさん苦しめてしまった。
もうあの子の無理した笑顔は見たくない。
きっとあの子も私の無理した笑顔を見たくないと思う。
そんな表情をみせたら苦しめることになる。
…そしたら美香の子供も苦しむのかなって思った。
美香を憎む心はそれが当たり前だっていうの。
当然の報いだって…
…でもそう考えるたび陽介の泣き顔とか…不安そうな顔とか…無理した笑顔とか…たくさんたくさん浮かんでくる。
陽介にそれはダメって言われてる気がした…」
私の瞳からはポロポロと涙が流れた。
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