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ーーー国を殺す
正直、文法的にかなり間違った気がする文章だ。
目的語から述語に繋いでいて、文法的に正しいにも関わらず
では何故奇妙に聞こえるのか?
理由は簡単。
そんな事を個人レベルで言う機会が無いからだ。
「太陽を割る」と同義である。
そもそも「殺す」よりは「おちる」と言うのが常一般的だ。
しかし、この世界で「国を殺す」は奇妙なニュアンスなどではなかった。
何故だ?
そう、個人レベルで使う機会があったからだ。
何故だ?
そんな二つ名の有名人が居たからだ。
何故だ?
そいつは「国を殺した」からだ。
嘗て、 北の、昔はユーラシア大陸の大国の首都があった辺りに、[バリツ]という小国があった。
小国と言えど、国はその地域でしか栽培できない野菜や果物による貿易によって栄え、その規模は他の五大国にせまる程であった。
五大国もそれを黙認しており、第六の大国となるのも時間の問題という状態ーー
ーーーそんなとき、
反乱が起きたーーー
原因は未だに不明。
ただ一つ分かっているのは、国の暗部と大部分の国民が何らかの理由により団結していたことだった
小国バリツはそれまでに秘密裏に開発を繰り返していた軍事兵器を駆使し、周囲の小国を支配し始めたのだ。
北部各地で、小規模戦争が起こり、バリツは五大国をも超える領土と民と軍事力を手に入れた。
そして何より不自然だったことは、侵略された国の国民にもかかわらず、バリツの民と一致団結し、更に戦争が拡大し激化したことだった。
それまで余り気を配らなかった五大国も警戒を強め、焦燥感を抱き始めた。
結果、極北端ネグリアがこの戦争を終結するために、協定、もしくは徹底的破壊を目的とし[孤国]を送ったのだった。
最強の生物兵器の戦力実験を兼ねて、だ
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