親指と小指が近づく時

当て付け

今日はついてない。最低な日だ。

帰り道、私はいつもよりゆっくり歩いた。

言い返せなかった。だって、ゆり子の言っていることは正しいから。

私が勝手にライバルだと思って、勝手にイライラして、勝手に辛いとか思って。

私は自分勝手なんだ。

そんなことを考えていたら、公園に和也くんとゆり子の姿を見つけた。