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「魔王、貴様……!」
勇者は憎悪の視線を送り、剣を構える。
ふん、魔王も嫌われたものだ。
私も自慢の剣を取り出す。と同時に勇者が上段から切り掛かってきた。
「甘いぞ。その程度か?」
私はそう言い捨てるとそれをいなし、隙が出来たところに魔力を込めた拳を放った。
吹き飛ばされ、勢いよく飛んでいく勇者。そしてかなりの速さで壁に激突した。しかし咳をこみ、口から血を流しながらもまだ向かってくる。
私は勇者が近付く前に炎を放った。それをかわし、猛進してくる勇者。
……まだわからんのか。
私は魔力を剣に込め斬撃をたたきこんだ。勇者はそれを受け止めるも余りの威力にひるむ。
そのまま蹴りを入れ、またしても拳打を叩き込んだ。
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