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後日、勇者は目を覚まし、アリスを連れて帰って行った。
そのとき、私に妙な捨て台詞を吐いていったのだ。
「今回の件は借りにしておく」と。
それから月日は流れ半年後、ニンゲン代表として魔王城の近隣にある一つの大国から和睦の使者となぜか姫が来た。
「姫を差し上げるゆえ、これまでのことは水にながしてほしい」という内容だ。
今回このような思い切った行動に出た理由は、どうも勇者一行とアリスの働きがあり、何度脚下されても魔王との和睦を提案し、ついにニンゲンたちに気持ちが伝わったらしい。
まあその間は勇者に言われ、我らもまったくニンゲンに手を出さなかったが。
ちなみに姫は始めこそ連れてくる気はなかったらしいが、どうしてもと来てくれたらしい。……なんとも大胆な姫よ。
かくして私はニンゲンの姫と結ばれ、今に至る。
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