赤鬼

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身を潜めてから、 何回か唸り声が聞こえた。 拓也「段々、近づいて来てるな…」 後、どれくらい距離が 離れてるんだ? いつ来るか分からない恐怖が 俺を焦らせる… 『…シテヤル!』 何か今聞こえたよな? 『…ロシテヤル!』 鬼か? 『ブッコロシテヤル!』 拓也「鬼だ…」 かなり近い場所から 聞こえてきた。 建物の陰から、 そっと身をのりだすと… 目の前に、鬼が歩いてるのを 確認出来た。 鬼は俺に気付かず、 そのまま何処へ行ってしまった。 拓也「あれが鬼か…」 初めて鬼を見たが、 想像通りだった… 体格は、ガッチリしていて 赤い体に口を閉じていても 分かる2本の牙… 更には手に金棒を持っていた。
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