遭遇

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拓也「ハァハァ…くそっ!」 後ろを振り返ると 鬼が追いかけてきている。 場所をチクられてから、 すぐに逃げたが 信じられない程の速さで 追っかけてきた。 このまま行けば、 捕まるのは時間の問題だ… 拓也「何か考えなきゃ…!」 武器になりそうな物はないか 辺りを見回すが 雑居ビルがあるだけで 他には何もない… 拓也「よし…」 俺は雑居ビルに入り 上と続く階段をひたすら登った。 カンカンカン… カンカンカン… 俺の足音とは別に 後ろから聞こえる事を考えると 鬼はすぐ後ろにいるのが分かる。 3階… 4階… 拓也「屋上はまだか!?」 5階… 屋上だ! バン! 勢いよくドアを開けた。 後ろを見ると足音は 聞こえるが、姿は見えない。 拓也「ハァハァ…やっと屋上だ…」
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