褒美

6/9
前へ
/259ページ
次へ
外に出ると、来る時に 乗った車が待っていた。 再び目隠しをされた状態で 車は走りだした。 目が見えないので、 どのくらい時間が 経ったか分からないが、 俺の家についた。 黒服「また連絡するから、それまで日常を楽しんでおくんだな!」 拓也「未来には手をだすなよ?」 黒服「それはお前次第だ。」 それだけ言い残すと 車は去って行った。 とりあえず家に帰ると 未来の両親の泣いている声が聞こえた。 バタン.. 玄関のドアを閉めると 両親が凄い剣幕で来た。 「未来… あ、拓也…おかえりなさい。」 拓也「ただいま!どうしたの?」 あえて未来の事は 知らない振りをした。 「未来が行方不明なの… 何か知らない?」 拓也「ごめん…分からないや…」 「そう…」 両親は残念な顔をしながら リビングに戻って行った。 拓也「未来は必ず助けるから!」 俺は誰もいない玄関で 呟いた。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

443人が本棚に入れています
本棚に追加