時代を越えて

ここは平成

「キミは僕たちの事を
　知りたいのかい？」

『うん､とっても知りたいな｡
　人様ん家で遠慮のない
　貴様等の根性をな』

「どうでもいいじゃないか
　拙宅に上がったくらいで
　怒らない」

『拙宅言うなさっさと名乗れ』

拙宅って自分の家を
遜ったカンジの言い方でしょ？

じゃあ､お前等が言うなって話

「僕の名前は竹中半兵衛」

「そして僕は黒田官兵衛」

半兵衛に官兵衛ね

…うん｡

紛らわしい!

似てるんだよ！名前がよ!!

それに外見も双子みたいに
お揃いにしてるのか
髪形が左右対称になってたり、

…っ！

なかなか面白いじゃないか!!

ま、手加減はしないけど

『あんた等の後ろにある子機を
　取ってくれると有り難い』

「これかい？」

『そうそう､謝謝』

…うん｡

『もしもし､警察ですか？』

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