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「カイ・ヴェスペリア、か。俺的には慣れ親しんだ黒栖の方がいいんだが・・・」
自室にて通知書とにらめっこする黒栖は新たな自分の名前に顔をしかめていた
ギルドに入ると必ず二つ名と新たな名前が渡される
黒栖でいえば黒栖という名前と漆黒の死神の二つ名が与えられている
他にも青濫は水流の騎士、白誉は白光の女王、黄壱は疾風の覇王、緑楽は戦場の天使、赤甫は灼熱の悪魔、紫燕は電光の雷帝の二つ名を持っている
「仕方がない」
任務と割り切って、部屋の隅に重ねられたダンボール箱の山に手をつけた
中には教科書と思われる本や何かの授業で使うであろう鍋や薬品が入っていた
その中の本を1冊を手に取り、中を読んでみると、基礎知識ばかりが書かれていた
当たり前といえば当たり前なのだが
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