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読書をしているとドアをノックする音
このコンパートには自分しかいないはず
その自分に用のある人間などいない、と思うが
しかし顔をあげ、ドアの外を見れば小柄な少女と目があった
「・・・・何か用?」
ドアを開けためらいがちに聞けば、少女は顔を輝かせて首を勢いよく縦に降った
「実は他の席があいてなくてね~。ほら、この電車ちょうど学園に行く人たちがたくさん乗ってるから、あ!!あなたもしかして学園にいくの?」
話がコロコロ変わる少女の話を要約すると他の席が開いていないので座らせてほしいということだろう
「席なら開いてるから、自由に座っていいよ」
「わ~ありがとー!!」
にぱっと笑って少女は中に入り、席に座った
習うように黒栖も席についた
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