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『まだ終わらないのか…』
4年間の大学生活のうち3年を共にした部屋との別れの日がやってきた。
最初の1年は女子寮に住んでいたが、彼氏ができて途端に規則が窮屈になった。
この部屋は必死になってバイトをして手に入れた二人のお城。
それも、半年前に二人の関係に終わりが来て、今度は思い出のありすぎるこの部屋にいることが苦痛になった。
それから2ヶ月と経たないうちに新しい彼氏ができて、彼の部屋が新しい居場所になった。
最近はほとんどいることのなかったこの部屋。
埃も積もりいらないものばかりになってしまった。
過去の記憶もゴミのように捨てられればいいのに。
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