プロローグ

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  私は立ち止まってみた。 するとウサギも私の一歩手前で立ち止まり、一度私を見上げると、再び走り出した。 これはとっ捕まえてあの友人に見せるしかない。 飼い主が学校の生徒かもしれないから、その後の処置のためとりあえず教師に引き渡すべきか。 とにかく、私はその白ウサギを追いかけて走り出した。 (速い…!) ウサギはこんなにすばしっこいものだろうか。 リレーの選手に選ばれるほど足が速いと自負するこの私がほぼ全力疾走で追いかけてるのに、なかなか距離が縮まらない。 それに…この状況はなんだろう? 違和感ありまくりだ。  
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