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「グスッ」
バスに乗り込んだ俺の後ろには泣きじゃくる1人の男がいた。
そう正樹である。何故正樹が隣ではなく後ろにいるかというと、正樹が俺の隣に座ろうとした瞬間に蜜柑が正樹をどけて蜜柑が俺の隣に座ったからだ。
朝からボコボコにされて尚且つ邪魔者扱いされ正樹のライフはもうゼロなのである。
「ねぇなっちゃん。朝から色々あって疲れたでしょ。眠れば?膝枕してあげるから」
ウキウキした顔で蜜柑が言うが次の瞬間とても険しい顔になった。
「乃斗!そんな奴の膝枕より私の方がよく眠れるぞ」
なぜなら先生が急に俺達の隣に座ってきたからだと思う。
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