親切は時として仇になる

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8番という大変小さい番号なので早くスタートした俺達は気まずい雰囲気のまま無言で肝試しのコースを歩いていた。 俺はこの空気を変えようと色々話しかけてみたが・・・・ 「名前何ていうの?」 「・・・・・・」 「結構険しい道だね」 「・・・・・・」 一回も返事をしてくれません。 こんな感じのまましばらく歩いているといい感じに古びた建物が見えてきた。 「あれかな?スタンプがある建物は」 「・・・・・・」 俺の言葉を無視して歩く少女。 無言のまま俺達はちゃんと最後まで行ったという証明のスタンプを押して出口と書かれた方へ向かった。
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