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「なんでよぉ~
司の勇姿しっかりカメラにおさめなきゃ♪」
「自分の親とか友達に見られるのはずかしいだろ!」
あの声は結構顔赤らめて抗議してるな。
母さんは昔っから、司で遊んでる節があるからなぁ。
昔はよく俺に助けを求めてきてたけど・・
…カチャ
今は・・
「あら、おそよぉ。
亨も司の学校祭一緒に行くわよね?!」
・・・・
どう返そうか、二日酔いの使えない頭で考えようとした矢先
「・・兄貴、来るの?」
びっくりするくらい感情のこもらない声。
どんな顔で言ってるのか、顔見なくてもわかる。
「・・
仕事たまってるから無理、かな。」
司の強い視線を感じながらダイニングテーブルの席につく。
「あら、先生って忙しいのねぇ。」
「母さんも来なくていいからね。」
「けちぃ~」
俺の隣ではなんの違和感もなく会話は続く。
これは俺への罰。
坂井の真っ白で純粋な心を傷つけた罰。
淑に受け止めなきゃいけない。
わかってはいるが・・
結構堪えるな・・
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