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建物だったであろう『それ』は
その建物の大部分を砂と化させ
ガラスは割れ
砕けられなかった部分が無惨にも残っている。
その風化し続ける『それ』を見て
第二次世界大戦を、
原爆ドームを、
破壊の限りを尽くす悪魔の武器、原子爆弾の威力を
思い出したのであった。
ここは埼玉、広島でも長崎でもない
何故隣の本館は無事なのにも関わらず
まるでこの建物だけが誰かに怨まれたかのように
こんな姿になってしまったのか
俺達には知る統べもなかった
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