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ルシファーの言い伝えの中に前述した物語とはまったく別の言い伝えがある。
ルシファーはつくられたばかりの人間に神の叡智である「光」をもたらすために自らの意志で堕天したとも言われている。
これはルシファーの「光の運び手」と言う名の意味にも通じている。
しかし人間に「光」を与えることは知恵の光による人間の罪の始まりであり、神は人間が無知な、あるいは無垢な状態であることを望んだ。
前述した説と多少話は異なっているが、ルシファーの思惑で人間に知恵という「光」与えられたらしい。
これにより、ルシファーは正しいか、正しくないかは人によって評価が分かれるだろう。
だがどちらでもいいのだ。このように考える力を人間に与えたのも他ならぬルシファーなのだから……
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