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―――――
―星視点
「春兄?出たよー」
お風呂から出た私は春兄の所へ走っていく。
春兄の側まで行くと、春兄は私を抱きしめて、自分の膝の上に乗せる。
私は春兄と向かい合っている。
春兄は私の方をジッと見る。
…こういう時って、何か話がある時なんだよね…。
「…どうしたの…?…春兄…」
私が言うと、春兄は抱きしめる力を強くした。
……っ……。
「…苦しい…よっ…春兄…」
「…何故、言わない…?」
『言わない』…?
…何を…?
「…何…が…っ?」
「『告白』されたこと。…3人もいたなんてな…」
…何…?
「私…告白なんて…されて…ないよ?」
ホントに知らない…っ。
春兄はハァッ、と溜め息をついた。
「…言い方を変えよう。…今日男子に呼ばれたことを…何故、言わなかった…?」
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