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―――――
―咲春視点
「…最悪だ…」
俺は1人、呟いた。
この部屋は俺専用。
親父が経営している病院だから、こういう部屋を作ってもらえる。
「…何が最悪なんだ?」
「神無月(カンナヅキ)か…」
神無月幾年(カンナヅキ イクトセ)。
俺の親戚のヤツ。
別に医者でもここで働いている訳でもない。
…親父に用事があったんだろう…。
「正解。で?どした?…ま、お前のその状況だと…十中八九、星が関係してるだろうけどな」
…当たってるな…。
俺はしばらく普通の時間に帰れない。
だから星を1人にすることや、診察も疎(オロソ)かになる。
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