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「…ごめんね、煌希…」
「良いよ、別に。吐かなかっただけ良しとするっ!」
結局、私は煌希の別荘に着くまで「気持ち悪い」と言いながら、窓を開けていた。
…まだ風の冷たい季節。
窓をずっと開けてて、寒くないはずはないから…。
…それに…。
「…窓開けたまま寝ちゃったし…」
「だから、良いって!このお返しは睦月さんにしてもらうから!」
…何か今、…物凄く怖い言葉が聞こえたような…。
…うん。
…気のせいだ。
……気のせいと信じよう…。
「さて、お腹空いたでしょ?ご飯食べに行くよっ!」
「…はぁい」
何故か煌希は上機嫌で別荘に入って行った。
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