-insufficiency-

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「…嘘…信じられない…。……っ…春兄がいる訳…」 私は未だに目の前のことが信じられない。 だって春兄は…っ! まだ私の前に現れることは出来ないはずだから…。 …春兄が私の前に現れるなんて、有り得ないはずだから…。 …でも、心のどこかでは喜んでいる私がいる。 …信じられなくてびっくりしたけど…嬉しいんだ…。 「整理できてないわね…。私が呼んだの。星が寝た後にね…」 「……っ…じゃあ…っ!」 「目の前の人物は睦月咲春、本人よ」 私は春兄の元へ走って行った。 勢い良く抱き着くと、春兄も抱きしめてくれた。 …この温もり…。 …温かい…。 「……星…!?」 春兄のその言葉を最後に、私は意識を手離した。
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