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―咲春視点
まだ陽が昇っていない、真っ暗な時間に俺の携帯にメールが来た。
相手は見なくても分かる。
煌希ちゃんだ。
メールを開く。
『星はたった今就寝しました。仕事を急いで終わらせて下さい。…星には、貴方がいないと、ダメな様ですので』
…分かってる。
早く終わらせないといけないのは。
もう親父には会って来た。
呼んだ理由は単純。
『星ちゃんが大切なのは分かるが、今は忙しい期間だ。少しばかり頑張ってくれ』
この季節の変わり目。
風邪や病気も多くなる。
だから俺は患者のカルテを大量に作るように言われた。
どちらかといえば、カルテを作る方が俺は早く終わるから良いんだが。
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