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それからは煌希ちゃんの言葉が気になって、仕事を即行で終わらせた。
…星の為なら、何だってする。
3日分を集中して真面目にやったら、1日で終わった。
…終わらせたの方が近い気がするが。
陽は既に空へと上がっていた。
俺は以前に聞いたことがあった、煌希ちゃん家の別荘へ向かう。
星の為に終わらせた仕事だ。
…星の元へ行かなければ、何の意味も為さなくなる。
煌希ちゃん家の別荘に着いてから、星は信じられない様な顔をしながらも俺に抱き着いて来た。
俺はその分、抱きしめ返してあげた。
たった1日なのに、改めて思わされた。
…やっぱり、俺には星が必要だと。
表には出さなくとも、俺の心は少しばかり弾んでいた。
でも、悲劇は起こった。
…何で、気付いてあげられなかったのか。
後悔が出て来る。
…星が……目の前で…倒れた。
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